2022年9月– date –
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1時間前の自分
例えば子どもが1時間くらい勉強する。 そのあとに、「1時間前の自分より良くなった?」と聞いてあげてみてください。 「〇〇という漢字は確実に覚えたよ」「計算の間違いが少なくなったよ」というように答えることができたら、その時間は有意義だったという証明になります。 これをいつも聞いてあげると、子どもは「この時間は何を学んでいるか?」を常に意識するようになります。少し前の自分よりステップアップしていたら誰でもうれしい。 私たち大人も、「今の自分は1時間前の自分と比べて何か学んだかな?... -
才能とお金
『悪銭身に付かず』という言葉があります。 努力もしないで稼いだお金はすぐに無くなるという意味ですね。 別に大した努力もしてないのに、足が速かったり、勉強ができたりする生徒がいます。要するに、生まれ持った才能がある生徒です。 ところが、この才能は中学生までしか通用しません。だいたい高校受験を境に地道な努力をする生徒には勝てなくなります。 つまり、いくら生まれ持った才能があっても、その比率は年を重ねていくほど小さくなっていくということです。 才能だけで生きていけるほど甘くはない。 ... -
親の本能
今から1300年以上前に編纂された万葉集に「銀も金も玉も何にせむに勝れる宝子にしかめやも」という和歌があります。 簡単に言えば、「どんな宝石も宝物も子どもに勝るものはないよね」という意味です。 私が、古典を読んでいて思うのは、「今も昔も人間は基本的に変わっていない」ということです。些細なことで悩み、恋愛しては楽しみ、また苦しみ、そして子どもを何よりも愛する。 ですから、新しい可能性を探ることももちろん大切である一方で、人間が持つ本能を理解し、それに逆らわないことも幸せに生きるうえ... -
何のために生きているの?
人は自分の意思で生まれてくるわけではありませんが、生まれてきた以上は生きていかなくてはなりません。 これはある意味理不尽な話です。 自然の摂理として、自分の意思に関係なく、この世にポンと産み落とされ、物心つき、そのまま生きていく。 私たちは何のために毎日生きているのでしょうか。 こう問われて、即答できる人はなかなきないと思います。 私たちは幸せになるために生まれ、そして生きているのです。 言い換えれば、「限られた人生の中で、できるだけ多くの楽しい時間を過ごす」ために生きている。 ...
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